KINETIC ART
「動くアート」キネティックアートの魅力に迫る
Kinetic Art(キネティックアート)とは、アニメーションや映画などを除いた動く立体造形アートを指す。そのジャンル・仕様は様々で風力や水力などの自然の力を原動力とするものもあれば、モーターやソーラーパワーなどの近代的な技術を利用したものまで幅広い。公園や街角に設置された動くオブジェなどを目にしたことがある人は多いことと思うが、もっと身近なものでは風鈴や風見鶏なども見方によってはキネティックアートと呼べるかもしれない。日本には古くから「ししおどし」と呼ばれる竹に流れ込む水の力を利用して音を鳴らすもの(あの「カコーン」という音を出すやつ)があり、日本庭園などの名脇役として活躍している。また、水の力を利用するものでは、噴水などもある意味キネティックアートと呼べるだろう。
さて、キネティックアートの定義は脇において、実際にどのようなものがあるのかというのを今回のArticles on Artでは紹介してゆこうと思う。筆者自体は、以前から旅先や街角などで「動くアート」を見つけると、胸を躍らせて見てしまうことがあったのだが、ここで紹介するものはまさにキネティックアートのエベレスト達である。残念ながら実物を見たことはないのだが、YouTubeで実際の動きを映像として楽しむことができる。
BMW社のCMで一躍名が世界に知られるようになったオランダ人芸術家Theo Jansen氏の作品。これはもうアートと言うよりはむしろ「生物」と言える。作家のバックグラウンドが科学者ということもあり、自ら設計した仮想生物のコンピュータープログラムが彼の作品アイデアのルーツになっているという。この「生物」の原動力は風のみ。自然の力を受けて自分で歩行するこの映像はまさに圧巻である。
Jason Petersは、上に紹介したTheo Jansen氏同様、Kinetic Sculptures(キネティックスクラプチャー)の作品を多く制作している。この動画では、彼の代表的作品を一挙に楽しむことができる。
David C. Roy氏の作品は木製の万華鏡とも言える美しさが印象的。彼の作り出すイリュージョンは職人的な技術とアートが見事に融合している。
最後に紹介するのは、イギリス北部Burnley(バーンリー)の「Crown Point」にある「Singing Ringing Tree」。Tonkin Liu氏によるこの作品は、無数のパイプに風が吹き込むことで不思議な音を作り出す。
Kinetic Art(キネティックアート)とは、アニメーションや映画などを除いた動く立体造形アートを指す。そのジャンル・仕様は様々で風力や水力などの自然の力を…
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